33:「最終目的は楽しむこと」

先日、東海市の「こどものためのオーケストラ」の発表会を聴きに行ってきました。

このオーケストラは、発足してまだ2年ほどで、入団した時が楽器を始めたとき、という子どももいる、とても若い団体です。

(先生は名フィルプレーヤーで、練習会場は東海芸術劇場ホール、という、なんともゴージャスな団体でもあります。)

この日の発表会は、楽器別、レベル別に分けられた各クラスの練習の成果を発表する場でした。

こどもたちの演奏を聴くといつもそのエネルギーや気持ちがダイレクトに飛んできてとても感動するのですが、今回もたくさんの一所懸命パワーを受け取り、聴きに行ってよかった、と心から思える発表会でした。

子どもたちの発表が終わった後で各楽器の先生方から心温まる好評をいただいたのですが、とある名フィルの先生がおっしゃったのが今月の掟「最終目的は楽しむこと」です。

「音楽は楽しむものだと、私は思います。一人ひとり、乗り越えることは色々あるけれど、私にとっても、こどもたちにとっても、最終目標は、音楽を楽しむこと、それはここにいる皆が一緒だと思います。」

当たり前の言葉、ととるか、なるほど、と思うかは、人それぞれですが、私にとっては「その通り!」と感銘を受ける一言でした。普段練習をしていると、その最終目的を忘れてしまいます。目の前にある壁を乗り越えることが、ただ一つの目的になる瞬間も多々あります。楽譜が読めること、難しい曲が弾けること、それ自体を生徒の目的として感じることもあります。

でも、その根底にはいつも「最終目的は楽しむこと」があるということを忘れずにいたいと思うのです。より楽しむためのツールが、ソルフェージュ力であり、テクニック力。それだけのこと。 4月、「音楽を楽しむ」気持ちを新たにして、皆さんでアル・スオーノを作っていきたいと思います。

al suono

アル・スオーノは、 愛知県名古屋市で活動する社会人ヴァイオリンアンサンブルサークルです。

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